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羽生結弦と世界選手権(3)14年

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羽生結弦と世界選手権(3)14年】五輪王者の意地、初戴冠は日本で
2021年03月16日 05:30

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2014年、さいたまスーパーアリーナで行われた世界選手権で初優勝を飾り、笑顔でガッツポーズの羽生 Photo By スポニチ
 フィギュアスケートの世界選手権は24日、スウェーデンストックホルムで開幕する。新型コロナウイルスの影響で無観客に加え、選手や関係者の安全確保のため外部との接触を断つ「バブル」方式で開催。22年北京五輪の出場枠も懸かる大舞台を前に、羽生結弦(26=ANA)の過去の世界選手権を振り返る。 
 【14年日本・埼玉】

 ソチ五輪で日本男子初の金メダルを獲得してから約1カ月。羽生の姿は、さいたまスーパーアリーナにあった。「僕はまだ自分自身を追いかけられる。プレッシャーと闘いながら、どれだけいい演技ができるか楽しみ」。凱旋試合へ、高いモチベーションを保っていた。

 熱狂の会場。SP「パリの散歩道」は、冒頭の4回転トーループで転倒して91・24点で3位。「まったくハッピーと言えないし、自分に怒りも感じている。自分がほんと許せない」。首位に立った町田樹とは、6・97点差だった。

 フリー「ロミオとジュリエット」では激情を解き放った。「時には“負けてたまるか”って怒りの感情に任せてもいい」。ジャンプで危ないシーンもありながら何とかこらえ、合計282・59点。先に演技を終えていた町田の合計282・26点をわずかに上回った。

 「意地です。意地です、ホントに。意地と気合です」。初の世界選手権優勝。同一シーズンのGPファイナル、五輪、世界選手権の“3冠”は、01―02年シーズンのヤグディン(ロシア)以来、史上2人目の快挙だった。